投稿日:2023.08.31 更新日:2024.07.03

【プロが教える】初心者でもできるパンフレットの作り方。注意すべきポイントも

パンフレットを自分で作りたいと思っているものの、「何から始めるべき?」「どういったことに注意すべき?」と悩んでしまい、なかなか進まないことがあると思います。そこで今回は、弊社のこれまでのノウハウを元に、パンフレットを作る手順とコツをお伝えしていきます。

パンフレットを自分で作る流れ

それでは早速、パンフレットを作成するための流れをご紹介していきます。全体の流れは下記となります。

  1. パンフレット作りの目的とターゲットを明確にする
  2. 掲載する内容を決める
  3. 紙の種類を決める
  4. パンフレットの折り加工の種類を決める
  5. ラフ案の作成
  6. チェック・改善
  7. データ書き出し・印刷

1つずつ解説していきます。

【STEP1】 パンフレット作りの目的とターゲットを明確にする

まずは、今回パンフレットを作る上で、目的は何か改めて明確にしましょう。 「製品やサービスの宣伝」「イベントのプロモーション」「出店店舗の宣伝」などが例として挙げられます。これが明確でないと、この後の工程で決定することがぶれて、制作物に一貫性がなくなり、効果が最大化されないパンフレットになってしまうため、注意しましょう。

目的が決まったら、次にターゲット(読んでもらいたい人)を明確にしましょう。 具体的にはペルソナ(ターゲットとなる仮想の人物像)を設定していきます。 「年齢や職種」、「趣味」、「興味関心」、「問題や課題」などを明確にすることによって どういったデザインや文言が刺さるのかを考えていきます。

例えば整体店舗のパンフレットを制作するとして、多くの既存顧客が腰痛に悩んでいる場合は、「腰痛で眠れない夜をお過ごしの方へ」といった文言は刺さりやすくなります。 そのため、ペルソナはどういった文言やデザインが刺さるのかを判断できるレベルまで 深く掘り下げておくことが重要です。

【STEP2】 掲載する内容を決める

次に掲載内容について考えていきます。いきなり書き出すのではなく、要素としてどういったものが必要か洗い出してみましょう。店舗の宣伝であれば以下が例として挙げられます

  • 店舗名とロゴ
  • 特徴やサービス
  • 営業時間
  • 問い合わせ先
  • アクセス方法
  • QRコード

また、上記のような要素のみだと、やはり読んでいる方に刺さりづらいパンフレットとなってしまいます。 そのため、先ほど決定したペルソナに基づいて、惹きつけるような文言を入れておくことも重要です。

【STEP3】 紙の種類を決める

パンフレットの目的やデザインによって適切な紙の種類を選択することが重要です。 紙の種類によって印刷した際の色鮮やかさが、変わる他、紙の厚みによって手にした時の印象が変わってくるため、予算も考慮した上で、自分にあった用紙を選ぶことが重要となります。 例えば写真を多く使用する場合はコート紙、シンプルなテキスト重視の場合はマット紙やアート紙が適しています。 紙の種類は数千種類~1万種類あるとも言われているため、拘ってパンフレットを作りたいという場合はデザイン会社や印刷会社といったプロに相談すると良いでしょう。

【STEP4】 パンフレットの折り加工の種類を決める

次にパンフレットの折り加工の種類を決めていきます。折り加工とは、印刷済みの1枚の用紙を用途にあった形状に折る加工方法のことを指します。

代表的な折り加工の種類をここでいくつかご紹介します。

二つ折(センター折)

2つ折りは、パンフレットやチラシを2つに折りたたむ加工方法です。最初の1枚が2つに折りたたまれ、4つのページができます。表紙と裏表紙にデザインやキャッチコピーを配置し、内側のページに詳細な情報を配置することが一般的です。シンプルなデザインで情報をコンパクトにまとめる際に使われます。

3つ折り(巻3つ折り、Z折り)

3つ折りは、パンフレットやリーフレットを3つに折りたたむ加工方法です。最初の1枚が3つに折りたたまれ、6つのページができます。表紙、内側2ページ、裏表紙にデザインやコンテンツを配置します。詳細な情報を伝えたい場合に適しており、一般的なパンフレットの形式です。

観音開き

観音開きは、パンフレットやチラシを両サイドから中央に向かって開く加工方法です。2つの端が中央に折りたたまれ、4つのページができます。表紙と裏表紙にデザインやキャッチコピーを配置し、中央に詳細な情報を配置します。特別な演出を加えたい場合や、視覚的にインパクトを持たせたいときに使われます。

これらの折り加工方法は、パンフレットのデザインやコンテンツの配置によって選びます。よって、特定の目的や効果を達成するために適切な折り加工を選ぶことが重要です。

その他にも冊子の綴じ方(針金で止める中綴じ、接着糊を使う無線綴じ)や表面加工(グロスPP、箔押し、エンボス加工等)、穴あけ加工等、印刷上様々加工の種類がありパンフレットに付加価値を付けることができます。加工の種類にも拘りたいということであれば専門的な内容になるため業者に相談することをお勧めします。

【STEP5】ラフ案の作成

ここまで決まったら、いよいよラフ案の作成です。 最初は自由な発想でアイデアを書きましょう。

その中で、ペルソナとして設定したユーザー像に当てはまるようにメッセージ内容やデザインなどを調整していきます。パンフレットの構成やページ数、各要素の配置を考えます。見出し、本文、画像などの配置についてラフにスケッチします。また、異なるアプローチやデザインの選択肢を増やすことで、より良い案を見つけることができます。そのため、何パターンか試して、複数のバリエーションを試しましょう。

【STEP6】チェック・改善

そしてラフ案でできたものを、必要に応じて他の人に見せて意見をもらいましょう。フィードバックを受けることで、改善点や新たなアイデアを得ることができます。

【STEP7】データ書き出し・印刷

そして書き出し・印刷となります。パンフレットの最終的な擦りあがりをチェックして、デザインや色のムラ、文字のズレなどがないか確認し、完成となります。

パンフレットを自分で作る際のコツ

上記で、パンフレットを作る流れについてご説明させていただきました。 最低限どんなことを抑えるべきかについて触れてきましたが、より注意を引くためのパンフレットづくりのコツをここからご紹介させていただきます。

目を引くキャッチコピーを入れる

キャッチコピーは読者の注意を引くための重要な要素です。短くて魅力的な言葉を使い、商品やサービスの特長や利点を強調しましょう。魅力的なキャッチコピーは、読者がパンフレットを手に取り、内容を確認するきっかけとなります。

写真やイラストを多く使う

視覚的な要素は読者に強い印象を与えるため、パンフレットには魅力的な写真やイラストを多く使用しましょう。製品やサービスの実例やイメージを伝えることで、読者の興味を引き付けます。

色のバランスを考える

色は感情や印象を伝える重要な要素です。パンフレットのデザインには、ブランドカラーを取り入れたり、読みやすさを考慮したりすることが大切です。鮮やかな色を使い過ぎず、バランスのとれた配色を心掛けましょう。

細部まで揃える

パンフレットのデザインは細部まで丁寧に揃えることが重要です。フォントのサイズやスタイル、段落の配置、画像の位置など、一貫性を持たせることでプロフェッショナルな印象を与えます。

余白をつける

余白は情報を整理し、パンフレットの見た目をすっきりとさせる役割があります。過剰な情報を避け、適度な余白を設けることで、読みやすく、洗練されたデザインに仕上げることができます。

フリー素材を使う

デザインに使う写真やイラストは、無料素材を活用すると予算を節約できます。多くのウェブサイトが無料の素材を提供しているため、商用利用可能なものを選んで使いましょう。ただし、著作権に注意し、必要なクレジットを表示することを忘れないようにしましょう。 デザインに使う写真やイラストは、フリー素材を活用するとデザインのクオリティが上がるほか、予算を節約できます。無料で素材を提供しているウェブサイトもあり、無料とはいえプロが制作した画像やイラストも多く完成度が高いものもあるので上手く使うことでデザインの幅が広がるでしょう。ただし、無料でも禁じられている行為や商用利用は有料であるもの(ロイヤリティフリー)があるので、そのサイトの利用規約やサービス内容の確認を忘れないようにしましょう。

難しい場合は専門の業者への依頼も

業者に頼むメリット

ここまで、自分でパンフレットを作る方法をお伝えしてきました。 パンフレットを自分で作ることも可能ですが、業者に依頼することには以下のようなさまざまなメリットがあります。

プロフェッショナルなデザイン

パンフレット制作の専門業者は、プロのデザイナーやクリエイティブチームを持っています。専門知識と経験を活かして、魅力的で効果的なデザインを提供してくれます。

品質の保証

業者に依頼することで、印刷や仕上がりの品質が保証されます。印刷技術や紙の選択においても、高品質の仕上がりを期待できます。

時間の節約

パンフレット制作はデザインから印刷まで時間と手間がかかります。業者に依頼することで、自分の時間を節約し、他の業務に集中できます。

知識とアドバイス

パンフレット制作のプロはマーケティングやデザインに関する知識を持っています。効果的なコンテンツやデザインのアドバイスを受けることで、より効果的なパンフレットができるでしょう。

カスタマイズオプション

業者によっては、さまざまなカスタマイズオプションを提供しています。特別な加工や仕様、デザイン要件などを相談し、自分のニーズに合ったパンフレットを作成できます。

トータルコストの削減

自分でパンフレットを作る場合、必要なソフトウェアや印刷機器を購入する必要がありますが、業者に依頼することでこれらのコストを削減できます。特に印刷については部数が100を超える等、ロットが大きくなると市販のプリンターや複合機で印刷するより専門の印刷機で印刷した方が安価かつ高品質な仕上がりになるケースもあります。

これらのメリットを考慮すると、パンフレット制作を業者に依頼することは、時間と労力を節約し、品質の高いプロフェッショナルな成果物を得るための良い選択となります。 特に、弊社では40年に亘り企業様の制作をこれまでご支援させていただきました。 途中まで完成している制作物からも、0からのご支援も可能でございますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。パンフレットは顧客に興味を持ってもらう重要なツールの1つです。ご紹介した手順を実践していただきながら、どうやったら興味をひけるか想像しながら作っていただくとより良いものになるかと思います。また、その結果、他のマーケティング施策にも活かせる部分が出てくる可能性もございます。

チャレンジしてみたものの、難しかったという方は、お力添えさせていただきますので ぜひお気軽にご連絡ください。