目次
ミニコラム:デザイナーが考える、パッケージデザインとは?
パッケージが素敵で、つい衝動的に買ってしまうことってありますよね。
パッケージデザインは、自社のブランドイメージを常に背負っている看板のようなもの。
デザイナーとして関わる際も、「このデザインは、どんな印象を与えるだろうか」「陳列棚で手に取ってもらえるかな?」など、さまざまなことを考えつつ、やりがいと緊張感を持って取り組んでいます!
ここからは、そんなパッケージデザインについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
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商品パッケージの役割

これらの要素をしっかり活かしながら、パッケージについて考えてみましょう!
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パッケージデザイン制作の4ステップ

ここからは、具体的にどのようなステップが必要なのか、一緒に確認してみましょう!
ステップ①:商品コンセプトとターゲットを明確にする
商品コンセプトを深く理解することは、効果的なパッケージデザインを作るために、非常に大切です。
商品の基本的な特徴や目的を明確にして、デザイン全体に一貫性を持たせましょう。
商品の機能やターゲット層のニーズを洗い出しましょう。
この商品は、「だれが」「いつ」「何のために」使う商品なのか?、どんな場面で強みを発揮するのか?リストのように書き出してみましょう。
ターゲット層を明確にしておきましょう。
ペルソナを設定してみるのがおすすめです。「ターゲットは一体どんな人で、どんな価値観で、どんな生活をしているのか?」と解像度を上げて考えてみる方法です。一度しっかり設定しておけば、色々な施策の役に立ちます!
ステップ②:ブランドイメージを確立させる
ブランドイメージの確立は、商品の成功に欠かせない要素です。
下記を参考に、ブランドのイメージを膨らませてみましょう。
どのような要素が必要か?と考えてみましょう。
環境に配慮した商品であれば、使用する素材や色彩選びにもその理念が反映される‥など、「コンセプトを表現するために、必要な要素は何か?」を考えてみましょう。ターゲットに属性が近い知人に、アンケートを取ってみるのもおすすめです!
キャッチコピーを考えてみましょう。
商品のメッセージをしっかり伝えるために、キャッチコピーを考えてみましょう。コンセプトを表現できる言葉を見つけられると、イメージが明確になってくるでしょう。
イメージに近い他社の事例や、既存の商品を参考にする
具体的に検討していく際の、重要なヒントになります。
この時点で、制作会社に相談してみるのも良いでしょう。
プロの意見を取り入れながら、クオリティの高いデザインを制作することができます。
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ステップ③:販路を検討する
実店舗で販売する場合と、ECサイトで販売する場合では、パッケージデザインの方向性が異なってきます。
手に取った時の感触(紙の素材)を重視するのか、WEB画面での見やすさを重視するのか‥
デザイン制作開始前に、しっかり検討しておきましょう。
ステップ④:どのツールで作るか?もしくはデザイン制作会社に依頼するか?を検討する
パッケージデザインを制作するためのツールは様々あります。
予算や流通の規模感、デザインのクオリティなどを鑑みて検討してみましょう。
デザイン制作会社に依頼する
プロのデザイナーに依頼することで、クオリティをしっかり保ったデザインを作成することができます。
ただし、デザイン制作会社と言っても、「大手デザイン事務所」「中小規模のデザイン事務所」「フリーランス(個人)」など、さまざまな選択肢があり、それぞれ、メリットとデメリットが存在します。
こちらの記事でも、デザイン制作会社の選び方を詳しく解説しています。→
また、デザイン会社に依頼する際のポイントもご紹介します!
下記ポイントをしっかり抑えた上で、制作を進めていくのが良いでしょう。
- ブランドイメージを誤解なく伝える
STEP1で設定したペルソナや、他社事例(画像などのビジュアル)など、世界観を正確に伝えられるように準備しましょう! - キャッチコピー
伝えたいメッセージが明確にある場合は、キャッチコピーを設定しましょう!コピーライターとの連携もおすすめです。 - パッケージの形状
見た目の印象はもちろん、配送のリスクや陳列方法、消費者の利便性や視認性もしっかり考慮して設定しましょう。 - 情報を正確に伝える
デザイン会社を選ぶポイントや、やりとりの流れについては、こちらの記事で解説しています!→
ツールを使って自分で制作する
あまり予算をかけられない場合や、小さい規模感(個人など)で展開する際は、デザインツールを使って自分で制作する方法があります。
canvaでは、パッケージデザインのテンプレート素材を用意しています。
現役デザイナーのミニコラム〜コンペの活用について〜
デザイン会社を決定する際、「コンペ形式」を採用する、という方法もあります。
複数の会社に案件の説明をし、対応の良し悪しや出てくるデザインのクオリティ、見積もりを比較する方法です。
当社も、よくコンペに参加させていただく機会をいただいています!
ただし、メリットだけでなくデメリットもあるので注意が必要です。
コンペを活用するメリット
- 様なアイデアが集まり、独創的なデザインに出会える。
- 新しいデザイナーとのネットワークを築く機会となる。
コンペを活用するデメリット
- コンペフィー(提案費用)が必要になるので、全体予算の兼ね合いを計算しておく手間がかかる。
- 各社への説明や社内への共有等、コンペの運営に時間と労力がかかる。
パッケージデザイン作成の注意点!〜商標権侵害の確認について〜
パッケージデザインを制作する際には、商標権侵害を防ぐことが非常に重要です。商標権を侵害すると、法的な問題に発展する可能性があり、ブランドの信頼性にも悪影響を及ぼします。ここでは、商標権侵害を防ぐための具体的な方法について詳しく解説します。
商標権の基本知識と侵害リスクの理解
まず、商標権とは何かを正しく理解することが必要です。商標権は、特定のロゴ、名前、スローガンなどを独占的に使用する権利を意味し、他者が同様のデザインを使用することを防ぎます。侵害リスクを避けるためには、競合他社の商標を事前に調査し、自分のデザインが類似していないか確認することが重要です。
他社の商標との類似性をチェックする方法
商標の類似性をチェックするためには、特許庁のデータベースやオンラインの商標検索ツールを活用します。特に、デザインの色、形状、フォントなど細部にわたって比較し、消費者が混同する可能性がないかを評価します。具体的な事例として、競合商品のパッケージを分析し、自分のデザインがどの程度独自性を持っているかを確認することが有効です。
商標権侵害を避けるためのデザインの工夫と確認手順
デザインの段階で商標権侵害を避けるためには、オリジナリティを重視した工夫が必要です。例えば、独自のシンボルやカラーパレットを使用することで、他社と差別化を図ります。また、デザインが完成した後には、専門家による法的なチェックを依頼することも推奨されます。さらに、内部でのチェック体制を整え、複数の目でデザインを確認することで、侵害リスクを最低限に抑えることができます。
まとめ
パッケージデザインと一言で言っても、展開の仕方はさまざま。
近年はECサイトでの購入割合が大きくなってきていますが、その反面、実店舗でお買い物をする楽しさもありますよね。
私が最近感じるのは、「実店舗ならではのときめく出会い」の大切さです!素敵な紙を使用した肌触りの良いパッケージや、印刷の凹凸にこだわった面白いパッケージ‥。
必需品以外の買い物(お菓子や、休日用の化粧品など)を買う時は、素敵な出会いができるとすごく嬉しい気持ちになります。
デザイナーとしても、企業様の目的をしっかり達成しながら、ワクワクするようなパッケージデザイン作りを日々心がけています!